単行本:239ページ
出 版:ディスカヴァー・トゥエンティワン
価 格:1,210円(税込)
著 者:レス・ギブリン
はじめに
人生に成功と幸福をもたらすためには、人間関係を構築する技術が欠かせません。そもそも、他人との関わり合いなくして生きていくことはできないのですから、人間関係の本質を学ぶということは年齢や立場を問わず大切なことです。本書では人間関係のメカニズムについて、詳しく解説されています。
9割の人は人間関係で失敗する
海外の大学で行われた研究によると、仕事の失敗で失業した人よりも人間関係の失敗で失業した人のほうが2倍も多いという結果が出たそうです。また、著名な心理学者の研究では、人間関係が原因の失業は全体の9割にも及んだといいます。
日々の生活のなかで、多くの人がそれぞれ多様な問題と対面しています。しかしながら、この問題の原因が人間関係にまつわる技術がつたないために生じていると気付いている人は非常に少ないといえます。
人間関係の4つのルール
配偶者や上司、部下など、相手がどんな関係性であろうと、肝に銘じるべき4つのルールがあると筆者は述べています。
- すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。
- すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。
- すべての人は自分が重要だと感じたがっている。
- すべての人は他人に認められたいと思っている。
これらのルールを考慮すると、人間は自尊心が満たされないと他人に対して批判的になる、ということが分かります。逆の捉え方をすれば、相手の自尊心を満たすことができれば、人間関係は円滑に進むということでもあるわけです。
人々を引き付けるための条件
前述した4つのルールに加え、ここからは人々を引き付けるためのいくつかの条件についてご紹介します。
・相手を受け入れる
筆者いわく、自分らしく振る舞う権利を相手に与えることが重要だといいます。相手をありのまま受け入れると聞くと、少し変わった人やちょっとした問題を抱えている人への対応に懸念が生じるかもしれません。しかし、相手を受け入れられる人こそ、相手の行動を改善できる人でもあるため、こちらの条件は非常に重要なものとなるのです。
・相手を認める
相手を認めるということは、相手を受け入れるという段階よりもさらに進んだものだといいます。受け入れるというのは「欠点も含めて受け入れる」という意味合いであり、ややネガティブな側面があります。一方で認めるという行為は全面的にポジティブな捉え方になります。
相手を認める際のポイントは、目立たない長所に目を向けるということです。当たり前のことを褒めてもあまり効果は期待できません。しっかりと相手のことを観察し、他の人が気づいていないような長所を見つけ出すことを意識してみましょう。
人との関わり合い方が大切であるということは、言うまでもなく多くの人が理解していることだと思います。ただ、良質な人間関係の構築にはいくつかのテクニックやノウハウが必要であり、がむしゃらにコミュニケーションを重ねるだけでは意味がありません。
ぜひ本書を手に取っていただき、人生を豊かにする人間関係の作り方を学んでいただければと思います。