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《2207》92歳総務課長の教え(ダイヤモンド社)

単行本:184ページ
出 版:ダイヤモンド社
価 格:1,540円(税込)
著 者:玉置 泰子

はじめに

92歳の現役総務課長が勤続66年で培った、いつまでも健やかに働くための秘訣をご紹介します。「私に定年はない」と語る筆者の人生には、成功も失敗も数多くありました。ギネスにも認定された「世界最高齢の総務部員」の仕事術を学んでいきましょう。

 

「積小為大」の精神

筆者がギネス記録の認定式でコメントを求められ、不意に口をついて出たのが「積小為大」という言葉でした。これは小さな努力の積み重ねが、大きな成果に繋がるという意味です。そして「今日頑張れたら、明日も頑張れる」というのが、長年の筆者のモットーでもあります。

小さな努力の蓄積が大きな成果になるというのは、頭の中では誰もが分かっていることではないでしょうか。ところが、それを実践できる人は少数派でもあります。ここで私たちが読み解かなければいけないことは「92歳になっても積み上げられる努力がある」ということです。下積みとして想定される期間といえば1週間、1ヶ月、1年、あるいは数年といったスパンがイメージできると思います。しかし、平均寿命が80歳程度ということを考えると、上記のような数年の期間というのはまさにほぼ一瞬と言えるほどの時間なのです。本書からまず学ぶべきことは、長い人生の全てが「積小為大」であると捉え、どれだけ小さい努力でも継続・蓄積すべきということでしょう。

 

挨拶は上司から

活気ある挨拶が交わされる職場というのは、当然ですが気持ちが良いものです。新入社員研修や日々の朝終礼などで、挨拶について言及している会社も少なくないでしょう。しかし、口酸っぱく「挨拶の重要性」を説くことはたいして重要ではないのです。組織の文化として「挨拶」が定着しなければ意味がないからです。

文化として当たり前のものにするためには、上司や先輩が率先して挨拶を行う必要があります。また、出社時に顔を合わせた人や、帰り際に会った人だけに挨拶を留めてはいけません。出社の時間がずれていてタイミングを逃したり、デスクが遠いためにしっかりと声をかけられなかったりするといったパターンもあり得ます。ですから、書類の受け渡しや業務のホウレンソウのタイミングで一言挨拶を付け加えるようにしましょう。

この挨拶というたったワンセンテンスに対する姿勢が、周囲の人の堅苦しい表情や心理を解きほぐし、筆者が92歳まで気持ちよく働き続けることができた秘訣の1つなのです。

 

「すみません」を「ありがとう」に

日本人にとって「すみません」という言葉は便利なものです。謝罪はもちろん、感謝や疑念など様々な感情を一手に担う言葉です。しかし、筆者はこの「すみません」の便利さにもたれかかるのではなく、謝る必要がない時は使うべきではないと考えています。

「すみません」はマイナスの言葉であり、それが口癖になっていると、知らない間にマイナス思考に陥りがちです。「ありがとう」はプラスの言葉であり、いつも口にしていると、無意識のうちにプラス思考になっています。

朝、自宅をでるときに「今日はありがとうの方を多く使おう!」と意識して、ゲーム感覚で取り組むことを筆者はオススメしています。そして、この取り組みの結果も1日にしては得られず、「積小為大」の考え方を持って臨む必要があります。

ほぼ全ての社会人にとって、大先輩である筆者の仕事術は非常に貴重なノウハウです。現在の自身の立場にかかわらず、ぜひ一読して欲しいオススメの一冊です。

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