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《2101》対比思考(ダイヤモンド社)

単行本:232ページ
出 版:ダイヤモンド社
価 格:1500円(税別)

はじめに

「対比」とは、シンプルで万能な“思考の方法・思考のスタイル”。対比の思考をベースとして物事を捉えることで、正しく効率的に求めるべき答えを導き出すことができるようになります。

 

対極的対比

一口に対比と言っても、いくつか種類があります。対極的対比とは、類似した2つ以上のものを比べるのではなく、全く正反対の要素を並べて考える対比の方法です。

本書内では、意外性のある氷菓子を発売する「赤城乳業」の取り組みが例に挙げられています。

赤城乳業の主力商品である「ガリガリ君」は、氷菓子であるにもかかわらず「リッチコーンポタージュ味」を発売し、大ヒットを生み出しました。本来であれば交わることのなさそうな「氷菓子」と「コーンポタージュ」という、まさに対極にある2つの要素を対比して考えた結果と言えるでしょう。

 

対比思考で聞く

対比思考は、頭の中で色々なことを考える時にだけ有効な考え方ではありません。例えば、会社内の会議のシーンなどでも、その有用性は十分に発揮されるでしょう。

会議での発言やゼミでの発言レベルでは、対比的に語られないことが一般的でしょう。(中略)明示されなかったけれど、その発言は何との対比になっているのか、そういう構えで聞くことで発言や発展を導くことが聞く技術です。

暗黙の了解として省略されてしまう部分に、実は対比の要素が含まれていることは珍しくありません。対比の対象を明らかにするような姿勢で相手の発言を捉えることが、質の高い対話の土台になるということです。

 

対比を出して中間を行く

もちろん、全ての選択を対比したもののどちらか1つに限定する必要はありません。時には「間をとる」ことも重要になります。

しかし、この「間をとる」ことができるようになるために対極的対比を怠ってはいけません。間をとるためには、対比したAとBの距離が十分に開いている必要があります。そうでなければ、そもそも間をとることができません。

「対極的=大きい」対比から、少しずつ現実的かつ小さな対比に向かっていくことで、スッキリとした思考の流れをつくることができるでしょう。

 

ゼロから生み出す必要はない

対比思考は、創作や創造にとっての大きな助けにもなります。世界的に有名な画家のピカソでさえ、全ての作品をゼロから創作していたわけではないといいます。

他人の作品を観察し、学び、そこから発したインスピレーションによって、自らの作品を創り上げたのです。良いか悪いかを考える、ということよりも異なるものを並べて比較することに意味があるというわけです。最初は思い浮かべることもできなかったアイデアなどといったものは、こうした対比から生まれてくるものなのです。上記のような考え方によるメリットが、芸術家に限られたものでないことは言うまでもありません。

多くの人は日々なにげなく「対比思考」で物事を捉えているのではないでしょうか。しかし、よりシンプルに分かりやすくするためには「なにげなく」では不十分なのです。もっと明確に「対比」に基づいて考えることで、更なる思考の飛躍、あるいは新たな気付きが得られることでしょう。

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