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《2003》世界「倒産」図鑑(日経BP)

“先人たちの苦闘から学びを深める”誰もがその名前を知っているような大企業が、これまでに幾つも倒産の憂き目に遭ってきました。細かく分類される倒産のパターンを、実際の企業に結びつけて解説します。

単行本:288ページ
出 版:日経BP
価 格:1800円(税抜)

はじめに

失敗することでしか学べない教訓があります。これまで数多くの企業が倒産し、その中には誰もが知っているような有名企業も含まれています。倒産の裏側にあるいくつかのパターンを、実際の企業と結びつけて説明します。

 

過去の亡霊型ーそごう

本店へのリスクを抑えるために新店を独立法人として出店し、その土地の地価上昇によって黒字化した当法人が次の独立法人へ投資する……このサイクルによって、そごうは規模を拡大していきました。

しかし、独立法人同士が支え合うかたちであったため、大規模になるにつれ社長でさえも正確な全体像を把握できなかったと言われています。また、上昇した地価の逆回転により担保価値が下がり、銀行が融資を止めるという事態にまで陥ったそうです。

「強固すぎるビジネスモデル」を盲信するあまり、疑うことをせず、新たな決断に踏み出せなかった結果、待っていたのは倒産という結末でした。

 

「焦りからの逸脱型」-リーマン・ブラザーズ

日用品店としてスタートし、投資銀行として発展したのがリーマン・ブラザーズです。企業の成長の陰にリーマン・ブラザーズの活躍ありと言われるほどでした。

世界有数の投資銀行を破綻へと向かわせたのは、他の投資銀行との格差による焦りでした。

当時、アメリカの投資銀行4位だったリーマン・ブラザーズは、上位に食い込むために市場から調達した資金で投資を行っていました。

金利が低く借り入れが容易だった。

短期的な儲けで収入が跳ね上がる可能性があった。

 

このような理由からリーマン・ブラザーズはブレーキを踏むことなく、リスクを取り続けました。しかし、リターンが得られるうちは問題ありませんが、一度損失を出してしまうと問題は一気に表面化します。

「リスクを取る」と言いながらも、潜在する本質的なリスクを理解することが出来ていなかったのです。

「みんなが儲かっているから」という心理によって発生した危険なギャンブルだったと言えるでしょう。

 

「機能不全型」-タカタ

彦根発の織物製造業から、世界第2位のエアバッグメーカーへと成長したタカタ。

倒産のきっかけとなったのは大規模リコール「タカタショック」と呼ばれるものでした。競合他社が技術的な問題により実現を諦めていた画期的なエアバッグを製造することに、タカタは成功しました。しかし、実際のところそのエアバッグは致命的な不具合を抱えていたのです。

当時、3代目社長は「製品の品質には自信がある」と強弁していたそうですが、製造の現場へ出向くことはなく品質管理の実態など把握していませんでした。そんな機能不全に陥った内部のシステムにより大規模リコールへと発展してしまったのです。

ジャンルの異なる様々な大企業の盛衰を読み解き、数多くの教訓を得られる経営者におすすめの一冊です。

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