日常に溢れる様々な問題を解決するために、多くの人は頭を悩ませているのではないでしょうか。いくつかの重要なポイントを押されば、問題解決の効率は劇的に変化します。
単行本:120ページ
出 版:ダイヤモンド社
価 格:1200円(税抜)
はじめに
この本はマッキンゼーで企業コンサルタントとして活躍した筆者による、問題解決のための非常に簡明な教科書です。22歳の時にこの思考法と出会った筆者は人生を一変させるほどの衝撃を受けました。さて、一体どんな考え方なのでしょうか。
問題解決の4タイプ
問題解決の方法や考え方を学ぶ前に、まずは自分のタイプを明らかにする必要があります。ここでは筆者が提唱する4タイプについて紹介します。
【どうせどうせ子】
壁に直面すると「わたしなんてどうせダメ」と諦めてしまいます。ふてくされたり、誰かのせいにしたりすることも多く、良いアイディアが浮かんでも失敗を気にして実行できません。
【評論家】
口ばかり達者で、自分なりの意見はあるものの、実際に自分では何も行動しません。評論や批判は簡単ですが、最も難しい「実行する」というところまで踏み出せません。
【気合いでゴー】
やる気もあり前向きで、実行力も申し分ありません。このタイプの懸念点は愚直すぎるということです。考えることを放棄して突き進むため、問題解決までの道のりが無駄に長くなってしまいがちです。
【問題解決キッズ】
具体的な目標を持っており、問題に対して「どうすればよいか」を考えて行動します。また、状況に応じた方向修正を行うことで無駄なくスマートに問題を解決することができる、目指すべきタイプです。
はい、いいえの木
筆者は問題解決の手法の1つに「はい、いいえの木」というものを挙げています。問題が発生した時に、その原因を設定し、そこから「はい、いいえ」のルートに分けて細かく分析していきます。
この方法を使えば、必ずありうる全ての原因にたどり着く道筋があると筆者は述べています。非常に単純な作業ではありますが、原因の細分化と解消すべき要素の正確な洗い出しという点において、手軽かつ効果的な手法であることは間違いありません。
分解の木
「はい、いいえの木」は2択による選択しかありませんでした。「分解の木」はより複雑な問題解決のために効果を発揮します。分解の名の通り、ゴールとして設定する事柄までの選択肢を可能な限り大量に書き出します。
ここで重要になるのはあらゆる選択肢を考慮するということです。もちろんその中には現実的に考えて実行が難しいものもあるでしょう。最初にそんなふうに思えても、そのアイディアをしまい込まずに書き出さなければなりません。
完璧な木を作ることにとらわれないでください。目的はあくまで、「分解の木」を利用して具体的なアイディアをモレなくダブりなく多く出すことです。
問題を解決するためにまず大切なことは、高度な技術や知識ではなく、原因を正確に分析し、解決のために実行できる行動を選び出すことです。高いハードルを感じ、苦手になりがちな問題解決を、誰でも実践できるように非常に分かりやすく解説しているおすすめの1冊です。